サッカーは「カオス」だ!

カオスってなあに?

サッカーは「自分」と「考えの異なる味方10人」の合計11人で「邪魔をしてくる相手11人」に対して「完璧に平らではないピッチ」の上で「どこに転がるか分からない丸いボール」を使って「灼熱、雨風吹く可能性のある」環境下で「公平にジャッジしてくれるであろう審判3人」の判定をもとに「足を使って」行うスポーツです。

サッカーはこれだけの「不確定要素を含んでいるスポーツ」だということを忘れがちですが、忘れてはいけません。

簡単に言うとサッカーは必ずしも「1+1=2」にはならず「1+1=3」だったり「1+1=100」になります。

どんな時にそうなるのかは「不確定要素が多すぎて分からない」のです。

ザックリこんな感じの考え方を「カオス理論」といいます。

もう少しサッカーに寄せて書きますね。

例えば「土」と「水たまり」のピッチで同じようにパスするとどうなりますか?水たまりではボールが止まってしまいますよね。

これは簡単な例ですが、いつもきれいなピッチばかりでパス練習をしていると、たったこれだけの要素(水たまり)でプレーがうまく行かなくなります。

挙句の果てには「水たまりが悪い」と文句を言うこともあるでしょう。

しかしこれがサッカーの特徴です。

味方の位置、相手の位置、ボールの質、環境の状態は決して過去の同じ状況にはならず、結果も同じにならないことがほとんどです。これを絶対に忘れないでください。

普段の練習ではこれ(カオス理論)を意識して取り組まないと試合では絶対に通用しません。

「なんで一生懸命練習してるのに試合で上手くいかないんだろう?」と思ったら問題はそこかもしれません。

例えば、相手のいないパス練習は技術確認のためにはとても有効なのですが、これだけをいくら続けていても試合中は相手がいるので練習の成果を発揮する場面は登場しません。

このようなときは実際に相手を付けたり仮想の相手をイメージしたり蹴り方を工夫したりしながら練習するようにしましょう。

あくまでも練習の目標は「試合で成功させること」です。