はじめに
「アイコンタクト」は「周りを見る(Look around)」の実践版といったところでしょうか。
ちょっと難しいですが、サッカー選手としては必須スキルなので頑張って身に付けましょう!
試合中に「ボールを受けてパスをする」といった一連のプレーはたくさん目にしますが、上手くいくときといかないときがあるのはなぜでしょうか?
トラップやパス、サポートのミスは個人レベルで改善することなので別問題として考えるとして、適切なトラップやパス、サポートをしているのに上手くいかないことがあります。
それはなぜか?
それは「パスする人(出し手)」と「パスを受ける人(受け手)」の「意思疎通」が上手くいってないからです。
試合中のプレーの正解は1つではありません。
しかし異なる正解同士を組み合わせてもそのプレーは上手くいきません。
このようなときに必要なスキルが「アイコンタクト(目で意思疎通を図る)」です。
ここでは「パス」を例に説明します。
「意思表示」のアイコンタクト
1つ目のアイコンタクトは「意思表示」です。
これは「次のプレーへの準備ができましたよ!」と仲間に伝える行為です。
なので「出し手」は「ボールを処理する準備が済んだら」アイコンタクトしましょう。
「ボールを処理する準備が済んだら」とは「ボールを処理する前」のことで、既に「ワンタッチパスするなら」「トラップするなら」のイメージはできていることが理想です。
そうすることによって「受け手」はあなたが「パスを出せる準備ができた」と認識します。
逆に「受け手」は出し手とアイコンタクトすることによって「パスを受ける準備ができた」ことを伝えます。
ここまでが「意思表示のアイコンタクト」です。
「意思決定」のアイコンタクト
2つ目のアイコンタクトは「意思決定」です。
これは「このプレーでいこう!」と仲間と合意する行為です。
これには、お互いに「合図」を出し合い、その「意図」を読み取るという作業が必要です。
ちなみに「合図」とは、身振り、手振り、表情、声などのことを言います。
「出し手」と「受け手」はお互いに、どこに、どのようなタイミングで、どれくらいのスピードで「パスしたいのか」「走りこみたいのか」を合図します。
そしてその「意図」を読み取り、お互いの選択が一致したときにはじめてそのプレーは成功します。
うまく読み取るためには、合図の種類を決めて一定のルールを設けたり、普段から良いコミュニケーションをとるための工夫をしましょう。
余談で「ノールックパス」ってのがありますが、これは超事前にアイコンタクトが成立していたり、決め事があったりします。
たまにいるのですが、失敗した受け手に向かって「俺の感性を感じろ」的な言い方をしてしまう選手は、果たして受け手と「意思表示」「意思決定」をしていたのでしょうか?
時にはリスキーなプレーも必要ですが、上手くいかないのは相手の問題だけではありませんよね。
サッカーはチームスポーツですから。
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