はじめに
攻撃はボールを持った瞬間から始まります。
あなたの味方は今ボールを奪いました。
しかし相手はすぐに奪い返そうとしていて味方はピンチです。
助けに行きたいけどあなたもマークされています。
どうすれば味方からボールを受け取り助けることができるでしょうか?
急に強い風が吹いて転がってくる?
奪い返した相手のパスミスから?
そんなことは稀ですよね。
「誰か何とかしてくれ~」って感じです。
このような他人任せの「消極的」な考え方では環境や相手が主役になってしまうので、ただジーッと待つしかないですし、厳しいことを言ってしまうと出場するのはあなたじゃなくても大丈夫です。
消極的の対義語は「積極的」です。
この場合あなたが主役になります。
出場するのはあなたじゃなきゃダメなんです!
そして主役であるあなたは味方を助けるためにボールを受け取らなくてはなりません。
ただ「ヘイ♪」と言って待っているだけではあなたのマークは外れません。
もしかしたらインターセプトされてしまうかもしれません。
ではどうするのか?
まずはこの厄介なマークを外しましょう!
チェンジオブペース(Change of pace)
チェンジオブペースとはスピードに緩急をつけるという意味です。
緩急とは緩(ゆっくり)急(素早く)です。
緩から急だったり、急から緩だったりです。
この組み合わせによってマークを外す方法です。
例えば、歩いていたのに急にダッシュする(緩⇒急)とか、ダッシュしていたのに急に止まる(急⇒緩)とかです。
相手はいつどれくらいスピードが変わるのか分からないので必ず一瞬遅れます。
この遅れがマークのズレでありこの瞬間がマークが外れている状態です。
チェンジオブディレクション(Change of direction)
チェンジオブディレクションとは方向転換という意味です。
方向転換とはまっすぐ進んで急に左に曲がってみたりUターンしてみたりということ。
進む方向を変えることによってマークを外します。
そして「チェンジオブペース」と組み合わせることによってより効果的になります。
スクリーンプレー(Screen play)
このスクリーンプレーはバスケットボールでよく使われるプレーです。
これにはもう1人の味方が必要ですがマークを外すという観点から個人戦術に含めています。
説明すると味方のポジションを利用してマークを外す方法です。
マーカーを引き連れて味方の位置まで移動して、その味方のポジションを利用してマークを外します。
コーナーキックやスローインでも効果を発揮するのでぜひ身に付けておきたい上級プレーです。
ただし意図的にぶつかったりブロックすると反則になるので注意が必要です。
例えるなら鬼ごっこの障害物といったところでしょうか。
障害物を利用して鬼から逃げたことはありませんか?それそれ。
まだあまり普及はしていませんがトップレベルのチームではスタンダードになりつつあります。
身に付けておいて損はない上級戦術です。
うまくやりましょう!
最後に
さて、マークを外す方法をいくつか紹介してきましたが、マークを外すとはどのようなことなのか説明できるようになりましたか?
まだ説明出来ない人はマークとは何なのか?を考えてみてください。
「マーク」で説明していますので読んでみてください。
相手はあなたに自由なプレーをさせないために、あなたからボールを奪うために罠を張って待ち構えています。
その罠を壊す作業がマークを外すということです。
そう、ボールを持つ前に戦いは始まっているのです。
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