体の向き(ボディーシェイプ)

はじめに

体の向き(ボディーシェイプ)とは文字通りなんですが、ここでは姿勢についても説明したいと思います。

どちらも次のプレーに移るために重要な要素です。

人の関節の可動域や視野、重心の移動の仕方はおおよそ決まっています。

それらを有効に使う方法を学ぶことがここでの目的です。

体の向き(ボディーシェイプ)

あなたは泥棒を捕まえようとしている警察官です。

泥棒はなんと2人!

さぁ追いかけましょう!

おっと、なんと2人の泥棒が隅っこに逃げ込みました!

これはチャンスです!

泥棒はあなたの左右にいます。

このときあなたの体はどこを向いていますか?

右の泥棒ですか?

それとも左の泥棒ですか?

どちらかの泥棒に体を向けていたら反対側の泥棒は逃げてしまいますよね?

それは大変です!

だからどちらにも動けるように2人の間に体を向けていませんか?

これが体の向きのポイントです。

伝わったかなぁ?

サッカーはボールを扱うスポーツなので主役はボールです。

なのでどうしてもボールを見てしまいがちですが、それだけだと守備の場合はマークする相手を見落としてしまい決定的なピンチになってしまったり、攻撃の場合は良いポジションにいる味方を見落としてしまいせっかくのチャンスを逃してしまったりします。

こんなときは体の向きが悪いかもと思ってください。

姿勢(ニュートラル)

はい、今から徒競走をします。

「位置について・・」「よーい・・」

このときあなたはどのような姿勢になりますか?

「どん!」のときに走りやすいように前傾姿勢になっていませんか?

これは前に進むことが決まっているからこそ有効な姿勢です。

では「どん!」じゃなくて「うしろ!」や「みぎ!」っていうルールだったらどうしますか?

きっとどの方向にでも動けるような姿勢を心掛けると思います。

これがニュートラルです。

もっと細かいことを言うと猫背はニュートラルではありません。

猫背のときと背筋を伸ばしたときで首だけ動かして上や後ろを見てみてください。

どちらが見やすいですか?

きっと背筋を伸ばしたほうが見やすいと思います。

同じように見える人もいると思いますが、実はこのとき首や腰に負担が掛かっているので怪我のリスクは高いでしょう。

猫背でこそ活躍している選手(メッシとか)もいますが基本的には背筋を伸ばしていることが望ましいです。

それでも「これは個性だ!」と突き進むのであれば常に結果を出してください。

結果の出せないメッシはスーパースターではありません。

サッカーは常に状況が変わるスポーツです。

なのでどの方向にでも動けるようにニュートラルでいることが重要です。

そうすることによって守備の対応や攻撃でのボールコントロールなどに余裕ができるでしょう。

さいごに

周りを見る(Look around)」「事前に考える(Think before)」そして「体の向き(ボディーシェイプ)」。

これらが攻守で共通するサッカーの個人戦術です。

これらをもとに攻守での動き方(戦術)を実践することによって効果的なプレーとなります。

ベースのない戦術はただの操り人形またはエキストラです。

そうならないためにもこの3つは習慣化しておくことが必須です。

周りを見る、事前に考える、ボディーシェイプを意識することはサッカーに関わらず私生活でも必要かつトレーニング可能です。

そして習慣化は反復することによってのみ実現できます。

指導者の中にはあなたのプレーや立ち振る舞い、話し方からこれらの成熟度を見抜ける人もいます。

自分に嘘をつかずにトレーニングしましょう。

「あのときもっと真剣にやっておけば良かった」と思ってからでは遅いですよ。

人生の先輩より。

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